このたびの熊本で発生した地震により被災された

皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

今もなお余震への不安や、慣れない避難生活の中で

心身ともに大きな負担を抱えていらっしゃることと思います。

今は何よりも、ご自身と大切な方の安全を最優先にお過ごしください。

今回は、避難生活で起こりやすい身体の不調や、車中泊で特に注意したいエコノミークラス症候群の予防、

そして東洋医学の視点からご自宅や避難先でもできる簡単なセルフケアをご紹介します。

少しでも皆さまの心と身体を守るお役に立てれば幸いです。

エコノミークラス症候群とは?

狭い車内で長時間同じ姿勢を続けると、足の静脈の血流が悪くなり、血流の流れが滞りやすくなります。

その結果、足のだるさやむくみなどの不調につながることがあります。

また、まれにその影響が全身の体調に関わることもあるため、こまめに体を動かすことが大切です。

2016年の熊本地震でも大きな課題となりました

前回の熊本地震では、多くの方が車中泊を選択したことで、体調管理の難しさが課題となりました。

今回はさらに真夏ということもあり、汗による水分不足が起こりやすくなります。

大量の汗による脱水で血液が濃くなりやすく、

「車中泊」+「脱水」+「猛暑」

という条件が重なることで、体調を崩しやすくなるため、こまめなケアがより大切になります。

東洋医学では「瘀血(おけつ)」の状態

血液の巡りが滞った状態を「瘀血」と考えます。

長時間身体を動かさないことや、水分不足、強いストレスは、気や血の巡りを滞らせる原因になります。

特に、第二の心臓とも呼ばれるふくらはぎは、足から心臓へ血液を送り返す大切なポンプ役です。

車中泊ではこのポンプ機能が働きにくくなるため、意識して動かすことがとても大切です。

*予防法*

避難生活では難しいこともありますが、できる範囲で次のことを意識してみてください。

・のどが渇く前からこまめに水分を補給する
・1〜2時間ごとに車の外へ出て歩く
・足首を上下に動かす
・ふくらはぎを軽くもむ
・同じ姿勢を長時間続けない
・十分な睡眠と休息をとる
・ 弾性ストッキングをお持ちであれば着用する

東洋医学おすすめのツボ

○足三里(あしさんり)

膝のお皿の下から指4本分ほど下、すねの外側にあるツボ。

足の巡りを促し、胃腸の働きや疲労回復を助ける代表的なツボです。

左右30秒ほど、心地よい強さで押してみましょう。

○三陰交(さんいんこう)

内くるぶしから指4本分ほど上、すねの骨の内側にあります。

下半身の血流を整え、水分代謝や冷えの改善にも用いられるツボです。

避難生活で足のむくみが気になる方にもおすすめです。

○神門(しんもん)

手首の小指側にあるツボ。

心を落ち着かせ、緊張や不安を和らげると言われています。

親指で5秒押してゆるめるを5~10回ほど繰り返してみましょう。

○合谷(ごうこく)

親指と人差し指の骨が交わるところにあるツボ。

肩こりや腰痛、頭痛、歯痛、生理痛、便秘、ストレス緩和によく使われる万能ツボです。

「痛気持ちいい」と感じる程度に押しましょう。

※ツボ押しを行う際の注意
妊娠中の方は、三陰交・合谷のツボを刺激するのはお控えください。

また、持病や治療中の方も、気になる場合は医師や担当の医療従事者に相談のうえ行ってください。

深呼吸もオススメです

災害時は常に緊張状態になりやすく、不安や動悸が起こることも。

そんな時は、「吸う」より「吐く」を長くする深呼吸がおすすめです。

4秒吸って、6~8秒かけて吐く。

これを数分続けるだけでも、副交感神経が働きやすくなります。

熱中症にも十分注意を

暑い車内では熱中症の危険性も高くなります。

熱中症になると脱水が進み、体調のバランスが崩れやすくなるため、こまめな水分補給と暑さ対策が大切です。

高齢の方だけでなく、若い方でも起こることがありますので、無理のない範囲で涼をとる工夫を心がけてみてください。

災害時は、心も身体も常に緊張した状態が続きます。

「命を守ること」が最優先ですが、その後の体調管理も同じくらい大切です。

こまめな水分補給、少し身体を動かすこと、

そしてツボ押しや深呼吸など、できることを少しずつ取り入れてみてください。

身体の巡りを保つことは、心の安定にもつながります。

被災された皆さまの心と身体が少しでも穏やかに過ごせる時間が増え、

一日も早く安心できる日常が戻りますよう、心よりお祈り申し上げます。

そして、一刻も早い復旧・復興を心より願っております。

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